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昨日の補足・・・という訳ではないんだけれど、心の中は、洋服タンスみたいなものだなって日頃から思ってる。

人は、矛盾した考えを持ちがちで、自分が矛盾した考えを持っていることに気付かない事もあるし、矛盾していることに気付いてはいるけれど、どうしていいのか分からない事もある。

普通に話していても、相手の方が持っている矛盾が分かる時がある。「病気を治したいけれど治したくない」といったものもあるし、日常生活の些細な事でも、、例えば「キレイな部屋に住みたい」と望みつつ掃除をサボって部屋が汚かったり(掃除すればキレイな部屋に住めるんじゃない?)とか、「お金は要らない」と言いつつ支払いに追われていたり(支払いがあるなら、お金は必要なんじゃない?)とか、そういった矛盾って、誰にでもあると思う。

そして、その矛盾を自分の中から無くしていこう!というのが、自分を変化させていこう!今ある現状を変えていこう!ということに繋がると思う。

出発点が分からないと、到着点も分からなくなってしまうので、変化していく為に、私だったら、まずは現状を把握する。

現状を把握するのに、一番簡単なのは今ある現実を見ることで、自分の意識が現実を創り出しているので、上手くいってないと感じる現実を注意深く見ることで、自分の心にある矛盾や、奥深くにある癒しを必要としているものを発見することができる。

そこでは、見たくない自分も出てくる。時には痛みも伴なうので「見るのイヤ〜」って思って、見ることから逃げちゃったりもするけれど、だけど、しっかりと見てあげるだけでも、癒しや赦しが行われる。

そして「あれ、なーんだ。すっごい悩んでたのに、こんな簡単な事だったんだ」と、気付きがやってくる。気付いた後は矛盾がなくなるのか、拍子抜けするくらいに、物事が上手く展開していく。これが「癒しの効果」なんだろう。

自分の意識が現実を創り出していくので、その意識の部分にスポットを当てて、見えにくかったところを見えるようにしていく。そして見てあげるだけでも癒しや赦しがあって、気付きがあって、それにより意識が変わり、それがまた新たな現実を創りだす。これで、効果を感じられる。

シンプルなメカニズム。

そして、心の中は、洋服タンスみたいなものだ。

洋服を収納できる量は、タンスの大きさで決まっている。今、タンスの中には、何が収納されているのだろう?

会社に着ていく服?オフの時に着る服?それとも、もう着れそうにないサイズが合わなくなってしまった服?愛着はあるけれどボロボロになってしまった服?いつか着るかもしれない服?

着れなくなった服を、大切な思い出として収納しておくのも自由だ。これはもう着れないからと処分して、その空いたスペースに、今の自分に合った洋服を収納するのも自由だ。

そこで私は、過去の(または未来の)自分の為の洋服と、今の自分の為の洋服と、どれで洋服タンスを一杯にしたいのだろう?

もう着れなくなった過去の洋服。愛着や情もあるから、長く持ち続けるほど「これはもう着れないから処分する」のは、痛みが伴なう。あぁ、私の宝物が・・・。大切にしていたものなので、処分すると、チクリと心が痛む。

けど痛みも、しっかりと見ていくことで、癒しと気付きがやってくる。思い切って処分してしまえば、そこに、今の自分に似合う洋服が入れられる。

「手放す」過去に対する執着や未練だったり、傷だったり。もう終わってしまったことに対する想いを自分から解放することで、新しい風が吹く。

日に日に暑くなってきたし、皆さんも、心の洋服タンスを整理して、今の自分に衣替えしてみてはいかがですか?奥深くにしまいこんで、自分でもスッカリ忘れていた洋服が、あるかもしれませんね。