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一昨日、ギターの弦を張り替えた。

今はすぐに張り替えられるけど、ギターを始めた当初は、張り替えるのに、ものすごく時間がかかった。

で、張り替える度に、古くなった弦は捨てるんだけど、その頃は、それを「勿体ない、何かに使える」と言って、捨てずにとっておく祖母がいた。


使用済みの弦なんて、とっておいても、他に何にも使い道がない。

エレキギターの弦は針金みたいなもんで、先端が、ささったりしたら危ないから「捨てろ」って言っても、祖母は捨てない。

私に似て、頑固なのだ。


そうして祖母は、私が排出する、たくさんの使用済み弦を溜め込み「何かに使えないか?」と試行錯誤していたが、そのうち「弦は再利用出来ない」と悟ったようだった。

しかし彼女は、諦めない。

そういう、しつこいところも私に似てるのだ。


今度は、弦ではない部分に着目した。

20130729弦の片側に付いている、ストッパーのような役目をしている、丸い部品に目をつけた。

弦は諦めて捨てるようになったが、この丸い部品だけ外して、溜めておいて、なんと、これを糸で繋いで、ペンダントを作ってしまった。

こんなものでペンダントを作ったのは、世界広しといえど、祖母くらいしかいないと思う。

作ったところで、私も、祖母自身も、そのペンダントを身につけはしなかったと思うが「どうだ、再利用できたぞ」という、祖母のどや顔は忘れられない。


弦を張り替えると思い出す、今は亡き祖母の思い出。