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母から術後の経過や退院日などを知らせるメールが届いた。その文章の最後に「感謝してるよ、ありがとう」と書いてあって、私は、腰が抜けそうなほど驚いた。

母が、ありがとうと私に言ってる?ひぇ〜、生まれて初めて聞いたかもよ?

ってのはオーバーかもしれないけれど、それくらい、珍しいのだ。

そして、その血を引き継ぐのか、私も「ありがとう」と素直に言えない。どういう訳か心のどこかで「言ってはいけない言葉」だと思っている。

近しい人から「ありがとう」と言われると、めちゃくちゃドキっとする。「うわ!言ってはいけない言葉を言った!」って、ドキっとする。

もちろん私の内側から感謝は沸いてくるし、自分からも言おうと頭では思うんだけど、言おうとすると、体が硬直してしまうのだ。言えないのだ。

私に近しい人なら、この私の妙なクセに気付いていると思う。この妙なクセで、親しくなってからダメになってしまった人間関係は、今までに、たくさんある。

なんなんだろうね、これは。どうして「言ってはいけない言葉」と思ったのか分からないけれど、物心ついてから、ずっとそうなのだ。関係が近くなればなるほど、体がかたまり言えなくなる。

それを、こうやってブログに書いているということは、この妙な刷り込みが消えていくってことかもしれないけど、「私には、まだこんな妙なものが残っていたんだなぁ」と驚いた。

小さい時からのことだから、それなりに頑固な概念なんだろうね。刷り込み解消して、体がかたまらないようにしていこう。